列車で3人。これまた秘密の事情を秘め隠したまま旅へ出た。明かされていくそれぞれの夕べ。通り過ぎた長ったるい距離とは裏腹に何かに近づいてゆく。物語の終わりに流れる軟派な歌と、異国人と題された歌。「それ」はそれは素敵だ。
どちらも、なんとなく今、思い出した映画の話。
私事ではあるけれども、ごくごく、もひとつ、「ごく」。近い妹の婚約が決まって、来月には式がある。
ここは日本であるから、一夫多妻なんてありえない。必然的に二人の距離ってのが、やっぱり「それ」にあたるわけで、そう信じている。
稲澤誠でした。